宮古島合宿の四日目のレポートです。
団員の日焼けも目立ってきた四日目は、昨日と同じく宮古島市上野公民館でのパート練習からのスタートでした。とにかく新規団員募集からこの合宿まで2ヶ月ほどの急造チームで、さらに合宿二日目の初顔合わせが現地でのコンサートの本番でしたから、楽器パートごとのメンバーのこともろくに知らぬまま今日まで来ました。あらためてパートごとの自己紹介をしました。
その後は、全員で集まって、昨日の海での忘れ物(そのものずばりの名札と、リーバイ・ストラウス社、仏語読みでレヴィ=ストロースのジーンズ)が披露され、その流れで忘れた人は恥ずかしがらずに自己紹介。さらには運営スタッフの自己紹介の流れで、宮城県の大学生班長組や佐藤さん(3名)や鈴木さん(2名)が自己紹介しました。実は「あおいさん」も4名いました。
そして、今回のコンサートのゲストとして来島された、ヴィオラ奏者立木茂さん(日本弦楽指導者協会理事長)によるモーツァルトの演奏(ヴァイオリンは現在ウィーンのコンセルヴァトワール留学中の五来さん)を聴き、受け入れの親玉である天野誠さん(日本弦楽指導者協会理事)が軽妙絶妙な聞き手となられ、立木先生のこれまでのご経歴を伺いました。
都立日比谷高校をご卒業後、18歳でベルリンのカラヤン・アカデミーの門を叩き、ベルリンフィルでの奇特な演奏経験を積まれ、その後パリ、そして指導者としてブラジル、メキシコと世界を周られた実力に裏付けられた体験談の説得力に、みんなは聞き入っていました。演奏能力もさることながら、結局は「人柄」であること。だからこそ、挨拶や練習に鉛筆を持ってくるなどの基本動作は欠かせないことなどなど。メキシコでは首都のメキシコシティーから時速150kmの車で片道8時間かかる孤児院で四年間指導され、「楽器を演奏できれば、泥棒にならずに、マリアッチとして生きていける」と院長からの感謝を受けられ、「特技さえあれば人間は生きていける」という確信を得られたそうです。
午後は宮古島のツアー会社アイランドエキスパートさんのご厚意で、パイナガマピーチでの海遊び、宮古島市体験工芸村でのシーサーづくり、貝がら細工づくりの3チームに別れて、宮古島体験を楽しみました。
シーサー組は、演奏とは違った自己表現を味わえたのではないでしょうか。土をこねながら、一昨日演奏した「ラストエンペラー」を鼻唄で奏でるブームも起きました。貝がら細工はもっと緻密な手作業を、海遊び組は豪快なジェットスキーを満喫しました。
今日はホストファミリーとの最後の一夜。忘れられないひと時になるでしょう。
そして、大事なこと。台風の影響を受けずに帰ることができそうです。まさにベストな滞在タイミングだったことを東京築地の波除神社のお稲荷さん、大獅子さんに感謝しつつ、明日は朝から1日がかりで、たくさんの思い出をお土産にして、みんなが家に帰ります。
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